JIGEN3の斜に構えた日々-。 


物流の砦

ある部署から、「製品の梱包コストを下げたい」との依頼があり、
技術的な立場でのお手伝いをすることに。

検討の結果、
梱包材をスチロール→パルプモールドに変更することで
コストは1/3に、しかもECOに貢献できそう。


パルプモールドとは、リサイクル古紙を成形したもの。
燃やしても塩素が出ずに無害、
溶かせばまたリサイクルできるという、優ECO品。

卵や果物が詰めてあるやつです、最近はこんなオサレなボトルも。
IMG_4554.jpg
植物の繊維なので、土に埋めれば自然に帰る。
ECOとはそうあるべきだと思う。



たかが梱包、されど梱包。

梱包材を変更したあとの製品保障の根拠は?
などなど、お客さまへの技術的な説明責任があるので。

そのデータを取りに工業試験センターに行ってきた。

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製品をある高さから落下させた時にかかる「G(ジー)」を測定。

IMG_4549.jpg

よく「G」と「衝撃値」を混同しがちだけれど
Gはあくまで加速度、衝撃値は力。

G = V1(衝突時速度)-V0(衝突後速度)/t(減速時間)
衝撃値 = G×質量 

ちなみに
V1 = √2gh 、hは高さ
衝突後速度V0=0として、それぞれGに代入すると

G = √2×9.81×h / t = 4.43√h / t [m/sec2] 

高さhと減速時間tが判ればGは算出できるのだけれど、
この減速時間tが判らない。

だから実際に落とす!!

IMG_4556_1.jpg


床がやわいと衝撃吸収してしまうから、鉄板の上に。
バンバン落とします、ン十万の製品を。

地味に・・カ・イ・カ・ン ♪  (笑



お隣では某飲料メーカーさんが
アレをゆっさゆっさ振動させてた。

IMG_4532.jpg

いつプシュー!ってなるのか、ワクワク‥(・∀・) だったけど(笑
見れなかった。



ドラム式の落下試験機
こんな激しい評価って、いったいどこに輸送するんかな?
IMG_4531.jpg

片手間にやる仕事とはいえ、輸送梱包って奥が深い。

この分野は全くのド素人なので、密かに勉強して詳しくなった。


梱包材料や形状は基本的に「製品の許容G」で決まる。
衝撃の吸収エネルギーは梱包材の緩衝係数と厚みと面積で決まる。

梱包物の評価手法として
JIS Z0200 「包装貨物―評価試験方法通則」 がある。
(今年改正されていた。)

試験方法は
・JISかISOか、いずれかの試験方法を選択する。
・試験順序は エージング→振動→(横打ち)→落下→段積み
・振動時間や落下高さは、製品の積替え回数や輸送距離から決める

但し、輸送距離に船や飛行機は含めなくて良い。とある。

いろんな文献のデーターによると、
輸送中の最大Gがかかるのはリフトでもトラックでもなく
人の輸送。

結局、最後の砦は「我々」ってことです。



ネット通販=物流の未来。

輸送梱包は重要になる。

それにしても、
人目にふれずにこういう試験をやってるって知らなかったな。

勉強になりました。







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Category : 日記
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