オーストラリアのキャラバンパーク
キャラバンパーク = キャンプ場のこと。
動画でさらっと紹介したが、
今夏の西オーストラリア旅行での宿泊は
キャラバンパークを利用した。
7泊の内、5泊。
予約なし、全て飛び込みで利用。
自分が利用してみて良かった点は、
お安く、自由に、
現地の人や文化に触れて旅ができる。ってこと。
安全で静かで日本のキャンプ場より設備はいい。
但し、自己責任で、だ。
広大で人口が少ないオーストラリアは
町~町(といっても人口は数人~数百人)の間が
何百km以上も離れていて、
その途中には SHOPはもちろん、宿泊施設なんて無い。
だから旅行者は皆な自分の家、
キャラバンを引っ張っている。

大体は写真の通り、
4駆のSUVに牽引するスタイル。
「キャンピングカーより機動性がいいから」
って言ってた。
パークはロケーションのいい場所や、
名所の近くなど いわゆる一等地にある。
例えば、こんな海岸のすぐ横に。

パークの場所をMAPで確認してそこへ向かう。
道路沿いにこのような標識があった。

(ここにキャラバンパークあり)
テントやキャラバンの絵でとても判りやすい。
そこを曲がっていくと


Camping とか、Caravaning と書かれた看板が出てくる。
「Caravaning」 という単語!
キャラバンカーで停泊する、っていう名詞。
テントの絵の道路標識が普通にあるのも、
キャンプ文化が日常な国、っていうことだろう。
■レセプション
パークの入口には
ゲートとレセプションがあるので
まずはサイトに空きがあるか確認する。

Hello ! I'd like a camping site, tonight.
Do you have any vacancy ?
今夜キャンプしたいが空はあるか?

すると、
・パワード か アンパワードか (電源ありかなしか)
・人数は?
・泊数は?
で、名前と電話番号を書いてお金を払う。
金額はパワードで30$、アンパワードで20$前後。
カード払いはほぼOK。
僕は全てキャッシュで払ったが。
その他に
屋根付きのキャビンやシャレー(一軒家、最終日に1泊利用した。)や、
オンサイトバン(キャラバンが置いてある、中はベッドだけ)
もあった。
受付には、
少しのスナック類や飲み物が売っていた。
人がいる時間は大体、am9~pm6時。
「その時間以外にはここへ電話せよ。」と、入口に案内表示がしてある。
場内には子供用のプレイグランドがあったり。
あと、プールやテニスコートがある所もあり。
空きの状況だが、
今回飛び込み利用した所は幸いにも
「今日はいっぱいだからダメ」
って断られたことはなかった。
テントサイトはどこも空きがあるようだ。
手続きしたら
「あなたのサイトはここよ」って番号を言われ、

そこへ移動する。
■テントサイト
1サイトの広さはどこもこんな感じ。

テントの後ろにチラっと映ってる、
オレンジ色のBOXが電源。
ここはExmouthの突端にある
「Ningaloo Lighthouse Caravan Park」

パワードで41$/night
ここは初日に駆け込んだ
「Horrocks Beach Caravan Park」

アンパワード、24$/night
テント張るならやはり芝のグランドがいいね。
汚れないし、クッションが気持ちいい。
波の音が気持ちいい場所だった!
どのキャラバンパークにも
共用のキッチン、トイレ、洗面シャワーの棟があり、
サイトの中央に建っている。
■キッチン
皆な、キッチンで料理して
そこのテーブルで食べたり、
自分のサイトに持って行って食べたり
と、さまざま。


僕は料理が一切できないので
途中のGSで買ったパイやサンドを温めて食べていた。
皆がBBQコンロで焼いてる
オージービーフの厚いステーキや、
うまそうなスープを横目で見ながら。
あぁ、、料理ができるって羨ましい。
置いてある器具は自由に使える。
ここは「Hamelin Station Stay」のキッチン。

当然、共用なので
自分が使ったら綺麗に洗って片付ける。

AUでは水は貴重だから、
ジャージャー流しっぱなしは誰もやらない。
食器洗剤とスポンジは日本から持って行ったが、
使ったのは1回だけ。
シンクに置いてあればそれを使った。
でも、AUの洗剤は強力だから
肌が弱い人は手荒れするかも?
ガスコンロの点火がイマイチで、
持参した先が伸びるライターを使ってたら、
「これはどこに売ってるのか?」って。
「はい、日本の100均です。」(笑
ここは最終日に入った
バッセルトンの「Sandy Bay Holiday Park」のBBQキッチン

設備も場内の雰囲気も最高だった!
受付のガラス窓に某アコモサイトでのユーザー評価で
2014年表彰!ってステッカーが貼ってあった。
■シャワー、洗面、トイレ
海の近くのサイトでは、シャワーは薄い温水。

各シャワー室には前室(着替え場)があり、
ドアーには鍵が付いている。

トイレ、シャワー棟は
棟の入口で扉のキーを使わないと入れない所もあった。
受付でキーを渡され、デポジット代金を払う、30$ぐらい。
チェックアウト時に鍵を返せば返金される。
いちいち鍵を持ってトイレやシャワーなんて、
男にはメンドクサイが、
女性には安心だろう。
シャワーは床がビショビショになるので
サンダルで行くのが良い。
僕は途中のGSで買った。
足ふきマットがあれば、尚良い。
■ランドリー
ランドリーは有料。
大体は一回3$で、1$コイン。
(英語では 3ダラー、1ダラー という)
チェックインの時に、受付で両替してもらった。

使える時間がam9~pm9時までとか限定されている。
旅行中に2回利用。
洗剤は日本から小袋入りのを持っていってた。
現地でも買えるがデカイ。
お金を入れても動かないマシンがあり、
横にいたおばちゃん達に
「これ動かないけど、なんで?」
「こっちは動いたけど・・、お金入れたんでしょ?」
「うん、もちろん!」
「There's something Wrong・・」って言いながら
皆なで バシン!バシン! (苦笑
のび太のママは世界共通だ。(笑
翌朝、受付で、
「ランドリーマシンが俺の3$を食った」ってクレーム言って、
返金してもらった。
洗濯物を干す場所はあるが、
ゴムロープを持っていってたので、自分のサイトの横に干してた。
■ファイヤー
乾燥地のAUでは火災のリスクが大きく
サイトでは直火が使えない所が殆ど。
実際に、火災は日常のようで・・・。
飛行機の窓から森林火災も見えたし

道路沿いの
一面まるこげなブッシュもたくさん見た。

唯一、テントサイトでの直火がOKだった、
カルバリーの「Murchison House」

個人経営の農場が副業でやってるサイトだからかな?
マーチソン・リバーていう、川の横。
Is Campfire allowed by my tent ?
テントの横でキャンプファイヤーしていいのか?
Yes. 木はその辺から拾ってね。
で、その辺から拾った木の皮がびっくりするぐらい燃える!
サイトの一部なら
キャンプファイヤーが許可されている所もあった。
ここは「Hamelin Station Stay」

町から遠く、周りに光がない。
炎が遠くから見えてやたらと明るい。
そして、星空がびっくりするぐらい綺麗だった。
43歳で初めての体験。
どれが南十字星か?
なんて、どうでもいいぐらい。
360°地平線まで満点の星に囲まれていた。
もう一度行きたい場所!!
■マナー
皆さん、とってもマナーがよい。
公共の場所でタバコを吸ったり
ゴミを放置したりは絶対しない。
酒飲んでうるさく騒いでいる人もいない。
夜は9時頃には電気を落とし、
朝は9時頃から活動する。
シャワーは自分が使ったあとをモップで掃除している人も。
いやな思いは一切なく、気持ちよく過ごせた。
こういう点は見習いたいし、お勧めできますね。
■その他
現地のツアラーは一か所に3~5日ほど滞在して、
次の場所へと移動するようだ。
へき地へ行くと、TVはもちろんFMも入らず。
情報に疎くなる。
こういうアンテナを立てている人もいた。

以上、ざっと、キャラバンパークの紹介。
車にはほとんど出会わないけど
パークに行くと人はいっぱいる。
アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、ニュージーランド・・
だが、アジア人(日本人)には一人も会わずだった。
キャラバンパークで出会った人達。
・家を売ってキャラバン生活4年目よ。
・(オーストラリア大陸を)3ラウンド目の途中だ。
冬は北へ、夏は南へ。
定年後、オージーはラウンドする人が多いらしい。
カルバリで出会ったおっちゃんが言っていた。
「俺たちは"GLAY ROUNDERS"って言われているんだ。」
- なるほど。
白髪頭の放浪者 ってことか。
「僕もいつか "GLAY ROUNDER" になるよ。」 と。
経験値も上がったし、
お勧めのルートも教えてもらった。
今度はオクサーンとキャラバンで。

そして、
知らない誰かと感動をわかちあいたい。

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